癌になっても大丈夫

癌になっても死んでしまうだけです。といって顰蹙を受けた事があります。

わたしにとっても、わたしよりの人にとっても、死んでしまうより大変な事がたくさんあります。

何かというと、自由に生きられない事だと思います。自由を制限されるなら、死んだ方がマシだとお母さんが言っていたからかも知れません。

癌になると、死ぬ事より、生きることが辛くなります。治療や精神的な事で身体を追いつめるからでしょう。
若ければ、若いほど人の言葉や周りに翻弄されます。

早く死がこないか、終わりが来ないか、と死に急ぐ感じです。
体力が有れば体力を削ぎ落とすような行動にでます。

見ているこちらが辛くなります。だから癌末期の訪問看護を断る所が出るみたいです。私たちは、精一杯向き合って、最期まで看取るお手伝いをしています。

ただ死んで行くのは本人です。別れたくない、周りの人が一番悲しくなるのでしょう。 
ケアしてその人の事を好きになれば、わたし達も悲しいのが、普通です。
でも仕事なので、しっかりとした対応をしましょう。

これからも、スタッフの皆さん振り回されず、訪問看護を続けてください。お願い致します。