訪問看護の経営④

わたしには開業当時、その前からずっと迷い苦しんでいる事があります。

それは、技術職が経営者になれるのか??ということでした。
曲がりなりにもわたしは経営者になれたので、次は看護師を経営者に育て、沢山の看護師で沢山の患者様を助けていきたい。

そして、看護師の地位を向上させたい。
看護協会も仕事の効率化をはかり、看護師が本当に望む組織にしていきたい。などと考えていました。

まず、仕組み作りです。
看護師が楽しく、明るく働いていける、りゅうじんにしていく。
教育をしていく、スキルをあげていく。

幹部を育てて、人を育てるようにしていかなければと、かなり焦りました。

お客様と患者様は違います。
嫌われるからと言って、断られるからと言って、踏み込んだケアが出来ないと、なんの為の看護か?ということになります。
これを普通の経営者の方は納得が出来ず、この説明をしっかりできる看護師も少ないと思います。

だいたい、自分の至らなさを痛感してしまい、相手は自分と合わない人間だ、という事にし、心を閉ざし、話合いません。

看護師は、ある意味、世間知らずの子供ぽいところがあります。
世の中の厳しさをわかっている人が、話合いをした場合、手に負えないな、という気持ちになるようです。

言葉などの表現をきちんとできなければ、人間関係は構築されません。
都合が悪くなると、黙ってしまい、なにも言わなくなるのは、努力が足りない状況でしょう。
都合が悪くなると、相手や周辺を攻撃してしまうのも良くはありませんが、表現をするだけ、続けていける可能性がでます。

後者は、上司は聞き流せる器量を持つことでしょう。
前者は調子にのっている時、あまり対応や反応をしない方がいいでしょう。
どちらも真面目に聞くのですが、あまり反応がない方が良いと感じます。

人を動かす、それは器量がいります。
器量は簡単に養われません、ぶつかり、傷つき、打ちひしがれて、養われていきます。

それを楽しむ事が出来る事が、本当の器量なんでしょう。(^^)
頑張りすぎず、頑張ります。(^^)