安保徹先生の講演会に向けて⑩

20160713

「医療は病をつくる」安保徹

はじめに

今日、患者からの医療不信がいわれている。長い時間待たされての3分間診療、医者の専門バカ、薬漬け医療、医療ミス、偏差値教育を受けてつくられる若い医者など、問題点が指摘されている。

しかし、私が大学で出会う医者の卵たちは少なくとも80%以上は将来の希望に胸をふくらませていて、心身両面から患者を救いたいという夢を抱いている。

ではなぜ、現在活躍中の医者たちがこうした医療不信に巻きこまれてゆくのであろうか。初心を忘れ、現在の医療体制に負けてしまったせいであろうか。そうではないように思う。

医学は進歩し続けているが、未熟な点もかなりある。そしていくつかのこれらの問題点には、科学的に解決可能なものがある。本書はこの可能な点を明らかにしていくものである。

人の心とからだとは白血球の自律神経支配を媒介として密接につながっている。それを明らかにした新しい免疫学である。「心とからだをつなぐ、免疫学」の知見は正しい治療とそのメカニズムを解き明かすことにより、患者だけでなく医者も救う事になると期待している。

今から、そのメカニズムについて、わかりやすく、明瞭にお教え頂きます。

質問の時間は取れませんので、ご了承ください。